ドライキャットフードのふやかし方
水をあまり飲まない猫には、ドライキャットフードをふやかして与える事で、必要な水分量を摂取させる事ができます。しかし、本来は硬い状態で食べるフードの為、ふやかし方を失敗すると、食べてくれない場合があります。
そこで今回は、ドライキャットフードのふやかし方についてご紹介します。
なぜふやかしたドライキャットフードを与えるのか
ドライキャットフードをふやかして与えるのは、主に子猫と老猫です。それは、歯が弱く、固いフードを噛み砕くだけの顎の力がない為です。
しかし、水を殆ど飲まなかったり、フードを食べてくれない成猫の場合、フードをふやかして与える事で香りが立ち、食べる事があります。
それでは、どの様にしてふやかせば良いのでしょうか?
ドライキャットフードをふやかすには、ぬるま湯
ドライキャットフードは、猫にとって大切な栄養素がバランス良く含まれています。その為、栄養素を残したまま、フードをふやかしたいので、ぬるま湯(人肌程度の温度)を使用します。
フードの半分が浸る程度のぬるま湯で、10分程度を目安に、ゆっくりとふやかします。
水でもふやかす事は可能ですが、時間がかかります。
熱湯では、フードに含まれたビタミンを破壊してしまうので、避けましょう。
では、10分程ふやかすと、フードはどんな状態になっているのでしょうか?
ふやかしたドライキャットフードの硬さは、芯が残る程度
ふやかしたフードの理想的な硬さは、スプーンで突いた時、フードの中心に特有の硬さが残っている程度です。この硬さは、猫が薬を飲む際、フードに包んで与える事にも適しています。
フードを中心まで柔らかくした場合、余計な力を使わないので、離乳を終えたばかりの子猫や、歯が抜け落ちた老猫に与えるのが相応しいです。
では、フードをふやかしたときに余ったお湯は、どうしたら良いのでしょうか?
ふやかす際に残ったお湯も与えましょう
ドライキャットフードをふやかすと、多少のお湯が残ります。そのお湯には、フードの栄養素が沢山含まれている為、ふやかしたフードと一緒に与えましょう。
ふやかしたフードを好んで食べる猫も多い為、あまり残さないのですが、全て食べきれない場合もあります。
では、猫が残したフードは、どの様に処理すれば良いのでしょうか?
ふやかしたドライキャットフードは、次の食事に持ち越し不可
ふやかしたドライキャットフードは水分を多く含んでいる為、腐り易くなっています。その上、栄養が豊富に含まれている為、細菌の繁殖が盛んです。
残したフードは、次の食事へ持ち越したり、長時間、常温で放置するのは避け、残した分は廃棄しましょう。
適度にふやかしたキャットフードは食べやすく、香りが良くなる為、食が細い猫でも食欲が刺激されます。
ですが、元気なうちから猫のわがままでふやかして与えるのは避けましょう。
顎の筋力低下や、歯周病の原因になりかねないからです。
本来であれば硬いそのままの状態で与えることが望ましい、ということは覚えておいてください。
また、ふやかしても食べない場合、粗悪な原料や、多量な添加物に反応し、食べない可能性も考えられます。
この場合、餌を変え、様子を見て下さい。