キャットフードを変えてやせてしまったら
今でこそ肥満の猫が増えていますが、本来の猫は食が細くて痩せやすい動物です。そのため、キャットフードを他の種類に切り替えると食いつきが悪くなり、食べないこともあります。
そこで今回は、キャットフードを変えて痩せてしまう理由についてご紹介します。
キャットフードの切り替えは猫にとってストレス
猫の身体は今まで食べていたキャットフードに消化器官が対応するため、フードを切り替えることは身体に負担をかけるので、ストレスがかかります。そのため、フードを切り替える際は2週間ほどかけて、徐々に新しいフードの量を増やし、今までのフードの量を減らしていきましょう。
そうすることで、猫の身体に負担をかけることなくフードを切り替えることができるため、痩せにくくなります。
キャットフードのカロリーはメーカーによって違う
キャットフードはメーカーによってカロリーが違います。一般的なキャットフードの場合、100g当たり300kcalほどですが、プレミアムキャットフード(※1)の場合、100g当たり400kcalのフードが多いです。
このカロリーの差を考慮せずにあげてしまうと、必要な摂取カロリーを補うことができず、痩せてしまうことがあります。
例えば、体重3kgの成猫の食事を100kcal減らした場合は、1日に必要な摂取カロリーの約42%をカットしていることになるので、かなり大きな差といえます。
そのため、キャットフードを変えるときは、きちんとカロリー計算(※2)をしましょう。
(※1)プレミアムキャットフードとは
プレミアムキャットフードとは、良質な食材を使用した高価なキャットフードです。
食材から必要な栄養を確保しているため、一般的なフードに比べ、肉を多く使っていたり、穀類を使わなかったりしているため、カロリーが高くなりがちです。
また、グレインフリー(穀類不使用)や無添加のフードがプレミアムキャットフードに該当します。
(※2)カロリー計算について
猫に必要なカロリーは以下の計算式を用いて算出します。
体重1(㎏) × Y(kcal)=1日に必要な摂取カロリー
Yには、下記にあります年齢に適した数字を代入して下さい。
・離乳から生後6ヶ月…200(kcal)
・生後7ヶ月から生後11か月…100(kcal)
・生後1歳から生後6歳…80(kcal)
・生後7歳以上…70(kcal)
例えば、生後1歳、体重5㎏の猫の場合、「5(㎏)×80(kcal)=400(kcal)」となるため、1日に必要な摂取カロリーは400 kcalであることが算出できます。
キャットフードを目分量であげると痩せてしまうことがある
前項でご紹介した通り、キャットフードはメーカーや種類によってカロリーが違います。そのため、目分量であげてしまうと過不足が出てしまい、痩せてしまうことがあります。
キャットフードをあげるときは目分量ではなく、計量カップや計量器を使って、フードの正しい量を計ってからあげましょう。
猫は季節によって食欲が変化する
猫も人間同様、寒暖差に体力を奪われます。そのため、暑い日や寒い日に、初めて食べるキャットフードをあげるのは控えましょう。
前項でもご紹介した通り、猫はフードを切り替えることで身体に負担をかけています。
そのため、過ごしにくい時期にフードを切り替えるときは、一度でも食べたことがあるフードをあげるようにして下さい。
そうすることで、初めて食べるフードより食いつきが良く、身体も対応しやすいので、猫が痩せてしまう確率を減らすことができます。
キャットフードを切り変えると食いつきが悪くなることがあるので、痩せてしまうこともあります。
しかし、徐々にフードに慣らしていくことで、痩せることを防ぐことができます。
キャットフードを切り替えるときは、飼い主さんのペースではなく、飼い猫のペースに合わせて対応しましょう。