ウェットキャットフードのメリット・デメリット
ウェットキャットフードは猫の食いつきが良く、食欲不振の猫や老猫でも食べてくれる、優れたフードです。しかし、全てが良い点ばかりではありません。
そこで今回は、ウェットフードのメリット・デメリットについてご紹介します。
ウェットキャットフードのメリット
近年では、主食をドライキャットフードからウェットキャットフードへ切り替える方が増えつつあります。フードの種類を変える飼い主さんは、どの様な理由から、ウェットキャットフードを選んでいるのでしょうか?
食事から水分補給ができる
猫は砂漠出身の為、水分は食べ物から摂取しようとします。ウェットキャットフードは、全体の75%程度が水分の為、猫にとって理想的な水分摂取方法といえます。
但し、フードに含まれた水分だけでは不十分な為、新鮮な水は常備しておきましょう。
食いつきが良い
ウェットキャットフードは、嗜好性が高く、味が濃いです。栄養バランスを重視したフードばかりを食べている猫にとって、ウェットキャットフードは娯楽品の為、驚く程、食いつきが良いです。
高タンパク
肉食動物である猫にとって、高タンパクの食事は健康を維持する上で欠かせません。猫の食事において、約3割が動物性タンパク質である事が理想とされており、ウェットフードはその目安をクリアしているものが多いです。
未開封であれば、長期保存できる
ウェットキャットフードは、パウチや缶詰に充填され、しっかりと滅菌されて販売されています。。
その為、未開封であれば、1年以上、保存できるフードもあります。
ここまでは、ウェットキャットフードのメリットをご紹介してきました。
良点ばかりで、欠点は無いように思えますが、意外と多いです
ウェットキャットフードのデメリット
ウェットキャットフードは猫にとって素晴らしい事ばかりですが、一部では、欠点もあります。柔らかい
ウェットキャットフードは柔らかく、離乳したばかりの子猫や歯が抜けた老猫には良いのですが、健康な成猫にとって欠点が2つあります。1つ目は、顎が弱くなる事です。
ウェットキャットフードは、ペースト状になっているものが多く、噛みごたえがありません。
その為、顎の力をあまり使わなくても食事をする事ができてしまいます。
顎が弱ると、歯を健康に保つ事ができず、抜けてしまう事もあります。
その為、ドライキャットフードと混ぜて一緒に与えたり、交互に与えるのが理想的です。
2つ目は、歯垢や歯石になり易い事です。
柔らかいフードは、食べカスとして、歯や口内に残り易く、歯垢や歯石の原因となり、放置をすると、歯周病になります。
その為、ウェットキャットフードを食べた後は歯磨きをし、口内に食べカスを残さないよう、心掛けましょう。
開封後は使い切り
ウェットキャットフードは開封後、劣化が早い為、使い切りましょう。食べ残した分は1日ほどであれば冷蔵庫で保管できますが、劣化は進みますので、なるべく1回の食事で食べ切るのが理想です。
その為、大きいサイズの缶詰やパウチを開封してしまうと、与えきる前に腐敗する事もあります。
多頭飼いしているお宅であれば、大きいサイズでも問題ありませんが、1匹を飼育しているお宅は使い切りサイズの購入をオススメします。
コスパが悪い
ウェットキャットフードはドライキャットフードと比べて、内容量が少なく、1食分の価格が高いです。水分を多く含みますが低カロリーなので、毎日猫が1日に必要なカロリー分だけ与えるとなると、かなり経済的な負担が大きいです。
ウェットキャットフードにもデメリットがありますが、飼い主が与え方を配慮する事で、効率的にフードを与える事ができます。
食が細い、水を飲まない、と悩んでいる方は、試しにウェットキャットフードを与えてみては如何でしょうか?