野菜入りキャットフードのメリット・デメリット
ペットショップやネット通販では、野菜が入ったキャットフードが販売されていることがあります。しかし、肉食動物である猫にとって、野菜は必要なのでしょうか。
そこで今回は、野菜入りキャットフードのメリット・デメリットをご紹介します。
野菜入りキャットフードのメリット
猫は肉食動物のため、野菜を積極的に摂取する必要はありません。しかし、完全室内飼いで生活をしている猫が増える昨今、猫の運動不足が問題視されており、野菜も大切な栄養源として考えられ始めました。
以下では、野菜入りキャットフードのメリットをご紹介します。
皮膚や毛艶の調子を整える
野菜にはビタミンが豊富に含まれています。ビタミンは細胞を活性化したり、免疫力をアップしたりする効果があるため、肌荒れや皮膚炎、被毛のパサつきといったトラブルを解消します。
お腹の調子を整える
野菜には食物繊維が含まれています。本来は、外出中に雑草を食べて胃を刺激し、お腹の調子を整えるので、わざわざ野菜を食べる必要はありません。
しかし、完全室内飼いの場合、猫草や野菜を食べなければ、食物繊維を摂取することができません。
猫は肉食動物のため、腸が短いことにより便秘になりやすい上、グルーミングの際に抜け毛を誤飲してしまうこともあります。
これらを予防するためにも、野菜に含まれる食物繊維は猫に必要な成分といえます。
野菜入りキャットフードのデメリット
猫にとって、野菜は積極的な摂取が必要な食材ではありません。しかし、本来の食生活を失ったため、野菜からも栄養を補給することは大切です。
そのため、多少の不都合が生じることもあります。
以下では、野菜入りキャットフードのデメリットについてご紹介します。
下痢をしやすい
前項でも少しご紹介した通り、猫の腸は短いです。野菜をキャットフードにする際、野菜は細かくされていますが、消化、吸収するためには負担がかかります。
そのため、胃や腸にダメージを受け、下痢をすることがあります。
野菜が入ったキャットフードに切り替えてから下痢をしやすくなったと感じたら、他のフードとローテーションをしながら与えると、お腹の調子が整いやすくなります。
内臓へ負担をかけやすい
食べたものを栄養とするためには、内臓や酵素など、全身を使って分解やデトックスをする必要があります。そのためには体力が必要です。
雑食である人間は野菜を食べることで、効率良く健康を維持できます。
しかし、猫は肉や魚の栄養を摂り入れることに比べ、野菜の栄養を摂り入れることは効率が悪いです。
それに伴い、内臓へ負担をかけてしまいます。
そのため、過度に野菜が使用されているフードを与えることは危険です。
キャットフードに野菜が使用されているからといって、生野菜を与える飼い主さんがいます。
キャットフードには、猫が食べて問題がない野菜を使用しています。
そのため、生の野菜与えるときは、ネギ類(ニラやニンニクを含む)といった中毒症状を起こす野菜を与えないように気をつけましょう。