腎臓病用キャットフード
腎臓病は、加齢が進むにつれ、発症し易い病気の一つです。腎臓機能の低下は、身体に大きな負担をかけるため、放置できません。
そこで今回は、腎臓病用キャットフードについてご紹介します。
腎臓病とは
腎臓は、血液中の老廃物をろ過して、おしっこを作る働きがあります。また、血圧の調整やホルモンの分泌など、猫の生命を維持するためには欠かせない臓器の一つです。
そのため、腎臓病を発症すると、命に関わります。
以下では、腎臓病の主な症状をご紹介します。
多飲多尿
腎臓病の初期症状です。この症状だけがみられるとき、猫は元気なので、病気に気付かない飼い主さんが殆どです。
また、検査による数値の変化もほぼ無いため、発見されにくいです。
口内炎
腎臓病による症状の一つです。口内炎ができてしまうほど病気が進行すると、他の症状として、体重の低下、貧血、嘔吐、下痢などがみられます。
また、血中の尿素などが上昇するため、検査によって発見することができます。
腎臓病用キャットフードの特徴
以下では、腎臓病用キャットフードの特徴についてご紹介します。たんぱく質の制限
猫が健康的に活動するためには、良質な動物性たんぱく質が欠かせません。しかし、たんぱく質は腎臓に負担をかけてしまうので、制限する必要があります。
炭水化物・脂質の調整
腎臓病用キャットフードはたんぱく質を制限しています。その結果、必要なエネルギー(カロリーともいう)が不足してしまいます。
そのため、猫に必要なエネルギーを炭水化物と脂質から取り入れます。
ナトリウムの制限
腎臓病は、腎臓の機能が低下する病気です。つまり、血圧の調整が上手くいかず、高血圧になりやすいです。
そのため、腎臓病用キャットフードはナトリウムの制限(塩分控えめ)をしています。
腎臓病用キャットフードのあげ方
腎臓を患っている猫には、腎臓病用キャットフードをあげるのが効果的です。しかし、あげ方を誤ると、症状を悪化させる原因になります。
以下では、腎臓病用キャットフードのあげ方についてご紹介します。
獣医師と相談しながらあげる
腎臓病用キャットフードは、一般的なキャットフードと含まれている栄養素の数値が違います。そのため、飼い主さんの判断で給餌を開始や中止すると、症状を悪化させるケースがあります。
腎臓病用キャットフードをあげるときは、獣医師と相談しましょう。
腎臓病用キャットフードをあげるときは、その他のフードをあげてはいけない
腎臓病用キャットフードは、療法食です。そのため、その製品で病気を改善できるよう、栄養バランスを設定しています。
つまり、腎臓病用キャットフード以外のフードをあげると、栄養バランスに偏りがでるため、病気が改善されるまでは腎臓病用キャットフードのみをあげましょう。
フードを温めてあげる
腎臓病の猫は体力が低下しています。そのため、フードを人肌ほどの温度に温めてからあげると効果的です。
また、腎臓病の猫は食欲も低下しているため、フードを温めることにより、香りや味が良くなるため、食欲増進に繋がります。
腎臓病は発症すると、回復が見込めない病気の一つです。
その上、初期段階では発見が難しい病気です。
そのため、飼い猫の様子がおかしいときは、飼い主さんが納得できる結果がでるまで、複数の動物病院へ連れていくことをオススメします。