下痢用キャットフード
猫の体調は、見た目や行動では分かりにくいです。しかし、飼い主さんが体調チェックをしやすい点が一つだけあります。
それは、うんちです。
もし、猫が下痢をしていたら、体調不良のサインです。
この場合、まずは食事の改善をするのが適切でしょう。
そこで今回は、下痢をしている猫向けのキャットフードについてご紹介します。
下痢とは
下痢とは、液状または液状に近い状態のうんちのことです。以下では、下痢の主な原因をご紹介します。
消化不良
穀類など、猫の体質に合わない食品を食べたり、必要以上にキャットフードを食べると、下痢をすることがあります。寄生虫
条虫などに寄生されると、下痢をします。寄生虫は自然治癒することがないので、動物病院で駆虫を行いましょう。
寄生虫の種類によっては、人間に感染する場合もあります。
ストレス
引越しや出産など、環境の変化に対応できず、下痢をする猫がいます。「猫は家につく」という言葉があるくらい、住む場所を大切にします。
猫の住環境は、猫にとってストレスが感じにくい場所を提供してあげましょう。
下痢に対応したキャットフードの特徴
キャットフードによっては、下痢をしやすい猫でも体調を崩さずに食べられるフードがあります。以下では、下痢をしやすい猫にオススメのキャットフードの特徴についてご紹介します。
原材料は食材の種類が表示されていると良い
キャットフードのパッケージには、原材料が表示されています。原材料には、○○ミールや○○類といった不適切な肉の可能性が高い食材が使用されていることがあります。
それら不適切な肉により体調を崩し、猫が下痢をすることがあります。
そのため、チキンやベニソン(鹿)といった肉の種類が表示されているものを選びましょう。
脂質を抑えたキャットフード
脂質は猫が活動するためのエネルギーとして欠かせない栄養素ですが、過剰な摂取は、肥満や下痢の原因になります。特に、キャットフードに使用される肉の量が70%を超えている場合、脂質を摂り過ぎてしまい、下痢をする猫がいます。
猫は肉食動物のため、このようなキャットフードを好むのですが、下痢をしやすい猫には不向きなキャットフードです。
無添加のキャットフード
添加物には、人工の添加物と自然由来の添加物があります。下痢をしやすい猫は、保存料や着色料といった人工の添加物に反応し、体調を崩してしまいます。
そのため、無添加のキャットフードをオススメします。
また、自然由来の添加物は、ローズマリーから抽出したエキスを保存料として使用するなど、天然のものを利用しているため、下痢をしやすい猫でも体調を崩しにくいです。
下痢用キャットフードのあげ方
下痢をしやすい猫には、身体に優しいキャットフードをあげるのが効果的です。以下では、下痢をしやすい猫にキャットフードをあげる方法についてご紹介します。
食事の回数を増やす
下痢をしやすいのは、胃や腸が他の猫に比べ、敏感になっているからです。そのため、一度に大量の食事を与えると、身体が対応しきれず、下痢を繰り返してしまいます。
胃や腸に負担をかけないためには、食事の回数を1日3回程度にするといいでしょう。
置き餌をしない
猫が下痢をする原因の一つに、細菌があります。細菌は住環境の汚染により、勝手に体内へ入り込むケースもあります。
しかし、細菌は劣化した置き餌によって猫の体内へ入り込んでいることの方が多いです。
特に、梅雨や夏場は湿度と温度が上昇するため、細菌が繁殖しやすいです。
置き餌は、腐った餌を猫にあげているのと大差がないため、止めましょう。
ウェットキャットフードは少量にする
ウェットキャットフードは全体の75%程度が水分です。猫は水分をたくさん飲むと、下痢をしやすいので、普段から下痢をしやすい猫には、大量にあげてはいけません。
キャットフードのパッケージには、1日または1回に与える量が表示されています。
下痢をしやすい猫は、表示されている7割ほどの量に留めるのが無難です。
飼い主さんによっては、下痢を体質と判断することがあります。
しかし、下痢をしやすい体質は有りません。
何故なら、下痢をするのは体調が悪いからです。
そのため、下痢が治まらないときは動物病院へ連れて行き、原因を見付け、改善しましょう。