パテタイプのキャットフード
ペットショップなどで、フレークタイプに並び、よく見かけるのがパテタイプのキャットフードです。パッケージに写真が表示されているものもありますが、人によっては本当に美味しいものなのか疑問に思う人もいるかもしれませんね。
そんなパテタイプのキャットフードには、どのような魅力があるのでしょうか。
パテタイプとは、ムース状のキャットフード
ムース状、または、ペースト状になっているウェットキャットフードをパテタイプと呼びます。パテタイプと表示することに、特に既定はないので、フランス料理のように、美しいムース状ではなく、ハンバーグのパテのように固形物が混ざっているフードもあります。
では、パテタイプのキャットフードはどのように与えれば良いのでしょうか。
パテタイプの与え方
パテタイプのキャットフードは、総合栄養食と一般食(嗜好の高さをメインとするフードのこと)があります。総合栄養食の場合、そのフードと水で必要な栄養を得られるため、栄養の観点では、他の総合栄養食との併用は必要ありません。
但し、パテタイプはとても柔らかく、それだけを与えていると、顎の筋肉が衰え、虫歯になり易いことが分かっているので、その製品を販売している業者が、同社で販売する総合栄養食のドライキャットフードと一緒に与えることを勧めています。
では、パテタイプのキャットフードは、どんな猫が食べているのでしょうか。
パテタイプは老猫にオススメ
パテタイプのキャットフードは、ムース状のフードもあるため、歯が弱っていたり、数本の歯が抜けてしまった猫でも、比較的、簡単に食べられます。その一方、粘着質で柔らかいことから、フードが歯に多く付きます。
歯が弱っている猫の歯に、食べカスを付け、放置をすると、歯が抜けたり、欠けたりし、より歯が衰えてしまいます。
そのため、歯磨きをしたり、歯磨き液を口の中へ数滴、落とすなど、デンタルケアは欠かせません。
それほど、歯が弱っている猫が食べているので、一度の食事では使い切れないこともあります。
最後に、パテタイプの正しい保管方法についてご紹介します。
パテタイプの保管方法
パテタイプは、ウェットキャットフードのため、開封後は劣化が早いです。そのため、一匹で飼育している家庭では、毎食、新鮮な状態のフードを与えられるよう、少量で使い切れるタイプを活用すると良いでしょう。
また、余った分は冷蔵庫か冷凍庫で保管し、開封した日に使い切りましょう。
パテタイプは、美味しさを追求しているため、開封後の長期保存は、劣化だけでなく、美味しさや柔らかさを損ないます。
パテタイプのフードは、粘り気やとろみを付けるため、増粘安定剤、及び、増粘多糖類(多糖類に分類される物質を2つ以上使用した増粘安定増)が使用されていることが殆どです。
これらはアイスクリームやドレッシングに使用される食品添加物であり、決して、危険な添加物ではありません。
しかし、人類の食生活の中でも歴史が浅く、十分な安全性を確認するための、試験データと品質の規格基準が必要と考えている企業もいます。
そのため、これらの添加物は避けたい飼い主さんは、肉や魚で粘り気を出しているパテタイプを与えると良いでしょう。
但し、コストがかかるので、かなり高額です。
パテタイプのキャットフードは、老猫にとって食べやすく、健康を維持するのに欠かせないフードですが、健康で元気な成猫には刺激が弱く、筋肉や歯を鍛えることができません。
猫が老齢期を迎えた頃に使うことを意識しておくと、良いでしょう。